先週、「公立大学防災研究教育センター連携会議」というものが開催されました。これは、10年程前にスタートした取組で、地域に根ざした公立大学が、地域防災を支えていこうというもので、共同での「ぼうさいこくたい」への出展や、大学どうしの情報交換などをしています。
これまでずっと中核を担ってくださっているのは大阪公立大学の都市科学・防災研究センター(前の大阪市立大学都市防災教育研究センター)さんですが、初代の座長は、当時兵庫県立大の防災教育研究センター長だった室﨑先生が務められていました。設立当初、中心だった大阪市大の宮野先生と、室﨑先生が仲が良かったことと、兵庫県立大の防災の取組が、全国の公立大学でも名が知られ、認められていたという背景があります。
私が兵庫県立大学に来る前から、県立大の防災教育研究センターの活動は素晴らしくて、その感想は、編集代表をした「大学と防災教育 兵庫県立大学防災教育研究センターにおける10年の実践」(神戸新聞総合出版センター)の後書きにも書いています。
この本は、センター設立10年の記念で2022年、設立当初からご尽力された森永速男先生がご退官されるので、「この節目に、これまでの活動をまとめて、上手く世代交代していかないと」という想いで出版を提案し、認めていただいたものです。森永先生には、かなり裏話も書いていただきましたし、卒業生へのアンケートでは満足度が非常に高いことなども分かりました。防災教育の参考になる本だったので、県立大の学生募集にもつながるだろうと、兵庫県内の全ての公立高校にも送らせていただきました。
・・・と、このように素晴らしい兵庫県立大の防災教育研究センターですが、実は今は存在しません。副専攻に関わる大学全体の組織改編の一貫として、2024年3月、突然組織が変更されました。副専攻の歴史よりも、実は防災教育研究センターの歴史の方が長いですし、2022年に本を編集した際は、全く想像していなかった展開でした。(うちの大学は改革に熱心なので、わりと組織やカリキュラムがよく変わります)
そして、学防災研究教育センター連携会議にも、2024年4月から兵庫県立大学は、加入対象となる部局がなくなったということで、「部局参加」ではなく、「個人参加」という形になりました。
公立大学協会にLINKtopos(リンクトポス:全国公立大学学生大会)というのがあって、その大きなテーマが防災だったりするので、兵庫県立大学のパブリシティという点からも、公立大学防災研究教育センター連携会議に部局参加できなくなったのは、とてももったいないですし、今でも兵庫県立大学の防災に関心ある学生さんと、他の公立大学との連携は続いています。
再び部局参加できるよう全学での防災に関する組織体制についての検討は進められているようなので、「I'll be back!」という気持ちで、もうしばらく個人参加で頑張っていきたいと思います。