秋から冬にかけて、学会や学生の論文指導、種々の締切に追われているうちに、あっという間に3月になってしまいました。まだ締切を過ぎている仕事が残っておりますが、年度内にはすっきりできるよう頑張りたいと思いますが、雑感を少し。
■熊本地震後の益城町の復興について
つい先日、熊本地震10年目を迎えようとしている熊本県を訪問してまいりました。
被災後、ご縁があって、益城町の復興検討委員会の産業部会の委員を務めさせていただいたのですが、そこでコメントに迷ったのが、道路の拡幅の話です。渋滞がひどいので拡幅が必要という意見がある一方、町の雰囲気を変えるという批判もありました。
阪神・淡路大震災でも、道路拡幅については批判的に扱われることが多かったのですが、益城町の場合、道路拡幅をした方がよいだろうと考え、そのような意見を述べさせていただきました。理由としては、「被災の大きかった木山地区を町の中心市街地に位置付けるのであれば、当時の渋滞の状況だと、店舗等が北側の別の広い道路沿いに出店し、町の中心部が移動してしまう可能性があること」、「当時の道路では、歩道が狭く沿道商業を生かせないこと(安心して歩けないこと)」、「将来の市電延伸の可能性を残すこと」、「南下がりの斜面なので、ペデストリアンデッキをかけるなど道路の南北をつなく手法があること」などです。
ただ、「あのときのコメントがよかったのかどうか」については、ずっと気になっていて、その答え合わせもしたくて、全線開通がされたタイミングもあって、現地を訪問してきました。以前訪問した際は「思ったよりも道路幅が広いなぁ」と感じたのですが、今回みると、バスが停車してもほかの車が追い抜きやすく、渋滞解消は図られ、新たな街の中心部を活性化するためにはよかったと考えられる街になっていました。
まだ区画整理は進行中なのですが、願わくば、住民の方にとって魅力的な機能集積が、道路の沿道沿いに進むことを期待しております。
また、庁舎の人工芝の3Fテラスや庁舎南の広場やコミュニティスペース(にじいろ)では、春休みということもあって、多くの子ど町が遊んだり、勉強したりしていました。とても素晴らしい空間に仕上がっており、山下設計さんの手腕に頭が下がる思いでした。またゆっくりと見て回りたいと思います。(今年5月の地域安全学会・春の大会が熊本なので、ぜひご参加ください。)
■ホルムズ海峡危機について
国際政治や紛争については全くの専門外なのですが、ホルムズ海峡危機によるエネルギー問題については、医療や企業の現場に近い人や専門家のコメントと、テレビや世間のギャップが大きいと感じます。この雰囲気、何かに似ていると思ったら、コロナ禍前の2020年1月~2月とよく似ている雰囲気で、気持ちが揺れ動かされます。
未知のウイルスに比べると、紛争は人災であり、今後、何が発生するのか、どのような被害が起こるのかについては、予測可能性が高いとは思います。しかし、正常化の偏見などもあって、適切にリスク認識ができ、対策が取れるかは、また別問題です。長期的に社会活動・日常生活への影響が大きくなる可能性については考えておいた方がよさそうかなと思います。
例えば、ガソリンの給油制限や公共交通の間引き運転、電気・ガス料金をはじめ、各種物価の値上がり、さらには原料不足や容器などが作れなくなり、店頭に食品や薬品が並ばなくなる事態も、最悪の場合には考えられます。肥料原料の不足による世界的な農業への影響も、不安なところです。危機管理に関わる者としては、コロナ禍のように、エッセンシャルな社会機能の継続を優先させる政策(&そうでない活動が制限される可能性)がとられる可能性についても、視野に片隅に入れておく必要があるでしょう。危機をあおりたくはありませんが、子育て中のご家庭などは、紙おむつや粉ミルクなどは備蓄しておくことが望ましいでしょう。
とはいえ早く停戦となって大事にならなければ、それに勝ることはありません。早期に戦いがおさまることを強く願っております。
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