ホルムズ海峡危機を心配したブログを書きましたが、「石油が入ってこない怖さ」を実感した経験がありました。2011年の東日本大震災です。
当時、人と防災未来センターの現地支援活動として、3月14日から福島、宮城に入っていたのですが、借り上げたタクシー(LPガス車)から見える風景が、これまでの災害と違っているのです。通常は、「物資輸送の自動車で道路が渋滞で動けない」というのが震災後の風景なのですが、ガソリンが入っていないため、
「道路に車が走っていない」
「車が少ないので、信号が点いていなくても、普通に交差点に入れる」
「ガソリンスタンドに、長蛇の車列ができている」
「津波で壊れた自動車の給油口がこじ開けられている(ガソリンが抜かれている)」
という状況でした。
給油口がこじ開けられた被災した自動車
避難所被災者の方からは
「直後は、スーパーからの食べ物があったが、その後、入ってこないので、どんどん食べるものがなくなっている」
という話を聞いて、背筋が寒くなったのを、今でも覚えています。
昔、太平洋戦争の話を祖母から聞かされていたのですが、率直な感想として「石油がなくなると人が死ぬ、戦争になるというのは本当だなぁ」と思いました。
その頃、宮城県の災害対策本部で聞いた話では、約700箇所くらいの県内のガソリンスタンドで、営業しているのは10もなかった記憶があります。また、ガソリンスタンドでのトラブルも多発したため、タンカーが入ってくる目処がはっきりしなくても、「目安でも、いつ頃、ガソリン不足が解消されるか情報を出さないと社会的に耐えられない」という話も出ていた記憶があります。(あくまで記憶なので不正確かもしれません)
日本国内での偏りだけでもこの状況でしたので、世界全体で不足するとどのような悲劇になるのか、想像もつきません。4月1日の情報では、状況は改善されていっているようです。ぜひこのまま戦闘が終結し、世界が穏やかになるよう願っております。