私が働いているHAT神戸のご近所、王子公園に関西学院大学さんが出てこられる話が進んでいます。
防災などもやるのかな?とか、気にはなるのですが、少し前に「既存学部が移転」という記事が出ていましたね。
関西学院大、王子キャンパスには既存学部を移転 29年4月開設予定 森学長が方針表明
個人的には、この地域の大学マーケット的で一番需要があるのは、実務寄りの政策系(公共政策大学院など)だと思っています。理由としては、以下のとおりです。
●京都や大阪に比べると、政策系の学部や大学院を持つ大学が少ない
●公共政策系では、兵庫県内では関学が最も教員層が充実(神戸大の法学部はアカデミック・司法試験寄り、県立大は経済経営寄り)
●兵庫県内の自治体職員向けの研修・教育機関がない(兵庫自治学会が今年2月に解散。ひょうご震災記念21世紀研究機構も、前身の組織からたどると縮小ですね)
●関学の総合政策は国際にも強いので、留学生を受け入れるという方針にも合っている
●総合政策学部設置時と比べると、立命館大学のOICに政策科学部ができて、大阪周辺での政策系学部の競合が激しくなっている(三田+神戸の2拠点で、OICに対抗)
実は県立大にも「政策科学研究所」という歴史あるシンクタンク的な組織があるのですが、以前、ある企業から連携の話があって問い合わせたら、当時は水素エネルギーなどグリーンエネルギー政策中心という話でした。
(今の研究科の肩書きだと、防災以外の分野の政策研究がやりにくいので、政策科学研究所の客員研究員になって連携を考えたのですが、エネルギーとは別テーマだったので、結局、見送りました)
防災など特定の分野であれば、県立大も政策シンクタンクの役割を果たせていると思うのですが、兵庫の行政・政策全般を支えるシンクタンク機能(研究・政策提言・人材育成)は、大学か財団か必要だと思っています。
東日本大震災の頃までは、当時、関学にいらっしゃった上野真城子先生と、日本に政策シンクタンクを作るという勉強会をやったりもしていました。(その研究会でご一緒していたのが市村浩一郎先生で、宮城県庁の現地本部に来られていてビックリという感じでした。)
今では、防災以外に手が回らなくなっていますが、社会人キャリアの出発点がシンクタンクだったように、政策シンクタンクは大切だと思ってます。
複数の大学連携でシンクタンクをつくる方法もあると思うのですが、真剣に興味ある方、いらっしゃいませんか!
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